父親の浮気、そしてアルコールに溺れる母親。高二の拓にとって、自分の家ほど居心地の悪い場所はない。なんとか家を出ようと、その資金調達のために、拓は体を売る日々を送っていた。たいていはQ2で引っかけた相手と関係を持つのだが、その日待ち合わせ場所に現れた男は、なんと拓の担任の片岡だった。教師と生徒という関係を捨て、その場かぎりの情事に耽った二人のはずが―。