刑事の雪弥は連続暴行事件の犯行現場で射抜かれるような視線を感じる。雪弥を見つめていたのは、11年前雪弥の身体と精神を壊し、姿をくらませていた幼なじみの葛城耀だった。かつて自分を裏切った男に気を許したわけではない。だが、強気で意地悪だった以前と違い、まるで別人のように優しく上品な雰囲気をまとっている耀。雪弥は、思い出のオムライスを作ると言う耀のマンションへ連れて行かれるが…。