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2024/02/21
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エクソダス症候群

著者名: 宮内悠介
作品詳細

すべての精神疾患が管理下に置かれた近未来、それでも人々は死を求めた――10棟からなるその病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹”を模した配置で建てられていた。ゾネンシュタイン病院――亡くなった父親がかつて勤務した、火星で唯一の精神病院。地球の大学病院を追われ、生まれ故郷へ帰ってきた青年医師カズキは、この過酷な開拓地の、薬もベッドもスタッフも不足した病院へ着任する。そして彼の帰郷と同時に、隠されていた不穏な歯車が動きはじめた。25年前に、この場所で何があったのか――。舞台は火星開拓地、テーマは精神医療史。第1作『盤上の夜』、第二作『ヨハネスブルグの天使たち』がともに直木賞候補となり、それぞれ日本SF大賞、同特別賞を受賞した新鋭が新たな地平を拓く、初の書下し長編。

出版社:東京創元社
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