「丑三つ時に無人の江ノ電が通り、それに乗ると異世界へ運ばれる」──そんな噂を確かめに真夜中の江ノ電の駅に向かう、大学生・純司とその先輩の亜紀。期待と不安で待つ二人の前に本当に電車が──。着いた先は、明治40年代の鎌倉だった。ある男爵家の別荘に滞在することになった彼らだが……。