父親が借金し、ソープに売り飛ばされた高校生の大樹の母親、早紀子。何日も家に帰ってこない母親に会いたくて、そのお店に出向くのだが、そこで店員に見せられたのは、「マリン」という源氏名をつけられた母親が、見知らぬ男性に抱かれている映像だった。大樹はアルバイトでお金を稼ぎ、客として母親のいるソープへと通うようになる。「いろんな男にしたこと、ぼくにもして」大樹は三十七歳とは思えない若く美しい美貌の母に初めての女になってもらう……。表題作ほか全5編の官能短編集。