退廃の世紀末ロンドン。二人の天才を、“運命の女”が悲劇へといざなう 「私と一緒に地獄に堕ちよう」 「不謹慎」「不健全」「奇怪」「退廃的」……世紀末、すべては賛辞の裏返し。 その悪徳とスキャンダルで時代の寵児となった作家オスカー・ワイルドと、 イギリス画壇に彗星のごとく現れた夭折の天才画家、オーブリー・ビアズリーの愛憎を描く! 『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』に続く、 原田マハの野心的傑作長篇。 ※本文中に挿入される黒色ページは著者の意図によるものです。