大学の民俗学の研究室で助手を務めている倉見保夫は、講師の望月美津子に木箱に収められた杯を見せられる。「夜淫杯」と名が付けられ、縁が欠けたようなその杯は、女性から出た体液を注いで飲むと、不老不死の力が宿るという。美津子を相手にさっそく試してみた保夫にさっそく変化が訪れて――。書き下ろし長編フェチック・エロス。