幼い頃から共にボールを蹴ってきた修平、文雄、靖春の3人の人生は、高校3年のインターハイ県予選決勝でのひとつのプレイをきっかけに一転する。22年後、プロサッカー選手として未だ現役を続ける修平の前に文雄が姿を現したことに、警察官となった靖春は警戒する。文雄はサッカー賭博をシノギとしており、中国の黒社会との付き合いが噂される捜査対象者だった。逃れられない過去に苦しみながらも、人生の黄昏時に立ち向かう男たちを描いた傑作ミステリー。