北関東のとある温泉旅館。そこに「歌麿の間」と呼ばれる、女性客に人気の一室がある。部屋の中に喜多川歌麿直筆という巨大な春画が描かれた屏風があり、夜中十二時きっかりに「出てきてウタマロ。出てこいウタマロ」と呪文を唱えると、春画からウタマロそのものの巨根の男が飛び出してきて、欲求不満の女たちを完膚なきまでにイカせるというのだ。書き下ろし枕絵エロス。