著者名:
太田忠司 | |
「道具」に秘められた魔の力と、それに引き寄せられてしまったひとびとを描くホラー短編集。★眼鏡 亡父の仕事場で見つけた円縁眼鏡をかけると、白紙の本に奇妙な活字が現れた。それは自分に向けてかかれたもののようだった。★口紅 なぜ愛されるのが自分ではないのか?暗くつめたい部屋でひとり飲むワインが、看護婦・峰子の思いをゆがめ、煽り立てた…★靴 今春、小学校へ入学予定だった娘を事故で亡くした蒲生。彼の押入れから、娘のために買っておいた小さなスニーカーが出てきた…★ホームページ 高校時代の女友達について不思議なことがあるのでリンクを見てほしい。松浦に奇妙なメールが届いた。彼女は昨年事故死していた…★携帯電話 駅のホームで飛び降り自殺を目撃してしまった。全身の震えが止まらなかった。そして手許には死んだ男が残した携帯電話があった…★スケッチブック 体に十字の傷を切り刻む幼児連続殺人事件の犯人は、十二歳の少女だった。作家・狭川の脳裡には三十年前のある事件が甦っていた…
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