永禄十年、尾張国主織田信長は、難攻不落の要害と呼び声高い稲葉山城に挑んでいた。落ちるか落ちぬか――美濃国の行方が左右する中、「今、殿さまの下に馳せ参じれば、本領は安堵される。遅れたら、取り上げられる」という木下藤吉郎の言で、稲葉良通、安藤守就、氏家直元の美濃三人衆は、人物を見極めてから去就を決しようと、信長本陣に参じるが……。鵜飼、落語、囲碁――文化人としても生きた戦国の覇将。信長公450プロジェクト特別コラボ企画! ウェブサイト歴史行路人気連載が書籍化!