子どもが成長し、社会に出て自分というものを表現できるようになるには、どういう経験が必要なのだろうか。自分たちの頃と比べ、「子ども」が変わったと途方に暮れる親も多い。けれどもちろん、そう嘆く親自身も変わっているのだ。本書では、現在の子育てに欠けているものを明らかにし、特に、子どもが他者、ひいては社会と向き合う際の、父親の役割に注目する。父だけが子にできることを、見直してみよう。