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2024/02/21
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土下座奉行

著者名: 伊藤尋也
作品詳細

土下座は屈辱にあらず、悪を斬る正義の剣だ!廻り方同心・小野寺重吾は、ただならぬものを見てしまった。昼下がりの北町奉行所で土下座をする、牧野駿河守成綱の姿だった。土下座相手は三十代半ばの侍で、身なりからしてどこぞの用人あたりであろう。歳といい、武士としての格といい、奉行よりうんと下のはず。しかし、重吾は、(……なんと、きれいな土下座であろうか)風で桜の舞い散る中、奉行の姿に見惚れていた。まるで茶道の名人か、あるいは剣の達人のする謝罪ではないか、と――。小悪を剣で斬る同心、大悪を土下座で斬る奉行の二人組が、江戸城内の派閥争いがからむ難事件「かんのん盗事件」「竹五郎河童事件」に挑む!そして、いま土下座の奥義が明かされる!!小野寺重吾……北町奉行所の廻り方同心。あだ名は「しゅうとめ重吾」。牧野駿河守成綱……北町奉行。江戸城内で「どげざ駿河」と呼ばれる。八重……重吾の妹。「黙っていれば小町」と囁かれるほどの美形。遠山左衛門尉景元……南町奉行。人呼んで「いれずみ金四郎」。財前孝三郎……南町奉行所の廻り方同心。周りは「花がら孝三郎」と呼ぶ。夜目鴉の菊……関八州を股にかけた大盗賊。

出版社:小学館
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