「私は欠陥品なのかもしれない。自分が大人になれるって、無条件で思い込めるみんながうらやましい」(本文より) 中学校の「図書室」を舞台に、クラスへの違和感や未来の不安、同級生に対する劣等感など、“読書”との出会いで変わっていく少女たちの思春期の心模様を繊細に描き出す全六編の連作短編集。