昭和18年。大学生の五十嵐聡(いがらしさとし)は、看護婦の北野由紀江(きたのゆきえ)と恋に落ちる。だが、折からの戦争が彼らを引き裂いた。聡は学徒動員で徴集され、由紀江は疎開先の病院で働く。離ればなれの日々が続くなかで、いつしか手紙のやり取りも途絶えてしまった。やがて運命に翻弄(ほんろう)された二人は紆余曲折のすえ出会うが、そこに待ち受けていたものは……。感涙に咽(むせ)ぶラブ・ストーリー。