フランスをこよなく愛する大学教授・詩也(うたや)。しかし勤める大学は、資金難で存続の危機にあった。そこに現れた18歳にしてニューロン研究の権威である天才学生・遼河(りょうが)は、大学への援助と引き換えに、詩也に体の関係を迫る。20歳も年上の自分に固執する遼河の気持ちがわからず、逃げ出してはおしおきされるような関係が続くが、遼河が研究のために渡英することになり……。「センセイ」と呼ぶその声に、文学しか知らなかった詩也は――。