職場の先輩・梶が彼女と別れた事を知ったかなえ。からかうように言われた「なぐさめてよ」なんて言葉に頷いてしまったのは、梶の事を好きだったから。奪われるようなキスも、肌に優しく触れる大きな手も、自分の名前を耳元で囁く低い声も……かなえがずっと夢見ていた事だった。本当の恋人になったかのような時間を一夜の夢にしたくなくて、かなえは自分の想いを伝えようとするけれど――…。