ひとり暮らしを始めた大学生の遠江は、毎晩夢をみていた。ここではないどこか、今ではないいつか、自分は優しい「先生」に恋をしていた。しかし、戦争によって「先生」との悲しい別れが訪れ……。そしてある日、隣の部屋の新しい住人・須賀が挨拶にやってくる。遠江は彼を一目見た瞬間、とめどなく涙を溢れさせてしまい……!? 表題作ほか、様々な恋を紡いだ読みきり作、描き下ろしも収録。