「心の痛みを忘れない猛獣、そういうのを狼(ロボ)というのよ」水野竜一の耳に女がささやいた。ペルーの村を離れ、カナダの山奥へ流れた彼はひとりの日本人少年に逢う。殺された父親の復讐のために強くなりたいという少年を、竜一は一人前のコマンドに仕立てあげる。だが、巨大な組織の前に、少年の力はあまりに非力だった。ついに「狼(ロボ)」は立ち上がる。