著者名:
たなはらりうら | |
時は東雲たなびく平安の世。貴族達が纏う雅な香と武家の造り出す新たな熱気が入り混じっていた時代、平清盛と源義朝は宿命の出逢いを果たす。平氏の跡取りでありながら本当は家の誰とも血の繋がりのない清盛と、実の親兄弟から疎まれ孤立している義朝は、お互いに近いものを感じる。満たされぬ思いを抱えながら生きる者同士、二人は友情を深めていくが…。「この海の向こうには何があると思う?」「いっそ何もかも捨てて行ってみるか!?」笑いながら語りかける義朝に、いつしか友情以上の気持ちを抱く清盛。いずれ敵味方に分かれる運命とも知らずに――…。二人の若く美しい武将が織り成す、哀しくも官能的な禁断の平安歴史絵巻、開幕!
話で読む | 巻で読む |