このまま女の歯で、指だけと言わず体じゅうを噛み砕かれたらどんなに幸せだろうか――。平安の京を舞台に、艶めかしき人外の化生に魅せられた侍が堕ちていく魔的なエクスタシーの奈落。今昔物語の一編を題材にとり、深き闇の中で紡がれる妖と美の競演を描くニュースタイル・エロティカル曼荼羅。期待の新人作家・上諏訪純と絵師・常春のカップリングで贈る会心の伝奇アブノーマル・ノベル!!