初めて律子とそうなったのも押し入れの中だった。そしてまた僕らは同じ押し入れに隠れて…。『恋人に見えたらいいのに』『失恋の国』『忘れな花畑』等の星逢ひろがフルカラーで贈る、去りし日の幼なじみの笑顔のような、母の羊水の中で見ていた夢のような、ときおり疼く痛みに記憶を呼び戻される古い傷口に似た作品集。誰かに好きだって言ってもらえたの…生まれて初めてだったんだよ…。そう言って君は、泣いているような顔で笑ったんだ…。