小4の春、東京からやってきた多菜ちゃんはTVから抜け出たみたいにキラキラして見えて、一瞬でクラスの人気者になった。私はご近所特権で皆を一歩リード。あれから七年、私達は高校生になった。『幼馴染みの親友』そんな風に言えるくらい時間は経ったのに、多菜ちゃんはあの頃のままキラキラ眩しくて…。私は今も、『皆の憧れの転校生』を一人占めしたがっている。どんどん大人っぽくなる多菜ちゃん。私だけがいつまでも心も体も子供のままなのかな?そんな時、多菜ちゃんに進路の話をされて…。