新進画家、小島良巳は画廊のオーナー・芝野の愛人だった。作画に専念できる場を芝野に与えられた良巳を熱く見守るもう一人の男が現れ…。表題作「夜ごとの月」他、若手劇団員、ドロップアウトしたエリートサラリーマンなど、繊細で壊れやすい男達の恋をリリカルに描き出した作品集。