俺たちは、どちらかが欠けてもダメなんだ――…。幼い頃のツラすぎる経験のせいで、目立たないように生きてきた俺と、いつも人の中心にいる正反対な性格の桐生。関わることなんて無いと思っていたのに、その瞬間はまるで嵐のように訪れた。バイト先の自動車メーカーに何度も不法侵入しているという犯人が、まさか桐生だったなんて…!! ただの愉快犯かと思っていたけれど、アイツにとっては人生を賭けた行動だと聞かされて…。「俺を信じろ!!」心の底から叫んでくれたお前に、俺は何が返せる…?