1一
作品紹介: 虚弱な兄のために──「おれが兄ちゃんの犬になる」それから、おれの名前は“わんじろう”になった。体が弱く、幼い頃から臥せってばかりいる一。そんな一を慕う弟の懸次郎は、兄を慰めようと「犬になる」と、申し出る。それから数年、兄弟のごっこ遊びは続いていた。一が父に道ならざる想いを抱いていることも、それを諦めながらも未だ胸に秘めていることも、懸次郎は犬の“わん”として、ずっと見てきた。ただ一の傍にいたくて、一を幸せにしたかったから。だけど──。父に恋する息子。兄に恋する弟。兄と弟のごっこ遊び──。どこかオカシイ、禁断の関係。 ※ 電子書籍の送受信データの容量が大きい場合は、パケット通信料が高額になりますので、パケット定額制サービスのご利用をおすすめします。 |
1一(ワンイチ) | 夏の終わりの来訪者 | 【電子限定おまけ付き】 面倒な同居人 |