作品紹介：

50年前の日本、国中に三波春夫の『東京五輪音頭』が流れるなか、東海地方のとある村には、大人たちに見守られながら思いのままに遊び、日々を活き活きと暮らす子供たちがいた。鎮守の森に宵宮の獅子舞の太鼓が鳴り響くと、心待ちにしていた村祭がはじまる。獅子神楽と天狗さん、道化役では子供たちや犬のジローも大活躍。その興奮も冷めやらないうちに、今度は男の子が仕切る「いのこもち」がやってくる。いつもの放課後、みんなが集まるお寺さんでは、馬乗りやチャンバラでまたまたひと騒動。笑ったり、泣いたり、叱られたり。かつて日本のどこにもあった子供たちの冬…。こころのどこかに佇む日々。追憶の走馬灯を止めてみる。

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