2人で愛しあうのなら(7)
作品紹介: 郁実は振られてヤケ酒を飲んで帰って来た。恋が破れた夜は真っくらくら。この先もう一生ときめきなんてないんじゃないかって、いつもながら思うのよ。アパートに付くと部屋の前に圭祐がいた。「何してんのよ、人んちの前で」「待ってたんだろ。郁実が泣いて酔っぱらって帰って来ると思って」「何よっなんで」「俺のネットワークを甘く見るなよ」圭祐が郁美の後から当たり前のように入って来る。「なんであんたまで入ってくるのよ」「恒例だろ。ヤケ酒の翌朝、必ず飲みたくなる野菜ジュース。失恋した時にだけ吸う煙草。美味しい水。お決まりのビデオ。こんな所だろ」「やな感じ」「いい加減覚えるさ。何回目?」言われなくたって分かってるわよ。 ※ 電子書籍の送受信データの容量が大きい場合は、パケット通信料が高額になりますので、パケット定額制サービスのご利用をおすすめします。 |
運命にしてはいじわるな恋【電子単行本】 | あかるい夜のむこう ―河野くんと規子さん― | ロマンスの森 |