ロマンスの森(9)
作品紹介: 私のボーイフレンドは、とっても可愛い。黒目がちな瞳、長いまつげ、さくらんぼみたいに赤いくちびる。女の子顔負けのキュートさなのだ。実際、電車でもよく(男の)チカンにあうらしい。毎日見ててもやっぱり思う。なんでこの顔があたしの隣にあるんだろうって。授業が午後からの健二を起こさない様にそっと出掛けようとしたのに、健二は半分寝たままお見送り。「ごめん、起こした?」「出る時は起こしてって言ってるじゃん、いつも」とキスをしてきた。「もう!やめてよ。朝っぱらから」「行ってらっしゃいのキスだよ」何が行ってらっしゃいのキスだかなあ、もう、いちいち。低血圧のくせに。慣れないのよね。ほんとへんよね、私達。なんで私なの?なんだか落ち着かない。 ※ 電子書籍の送受信データの容量が大きい場合は、パケット通信料が高額になりますので、パケット定額制サービスのご利用をおすすめします。 |
2番目のあなた | ロマンスの森 | 夜は優し |