リトルダーリン 2
作品紹介: いさ子さんがせっかくくれた映画のチケットで、大好きな夏谷さんと映画に行ったのに、彼ったら眠ってた。帰り道も、私が履き慣れないパンプスに苦労してても、待っててくれない。私は一生懸命彼を追いかける。帰りにレコード屋に寄ってレコード買うし。「まったく、どうしてああ無神経なんだろ。デートの途中でそんな」いさ子さんが憤る。「いさ子さん。券余ったって言ってたけど私にデートさせようって思ってくれたんだ。ごめんね、なんにも進歩が無くて」最近しみじみ思う。夏谷さんのこと早くあきらめようって。だってね、私の片想いなんて、まだまだラブストーリーなんかじゃやないんだもん。今年の夏も、きっといつもとおんなじ夏。試験と課題とバイト。デートなんて無し――。 ※ 電子書籍の送受信データの容量が大きい場合は、パケット通信料が高額になりますので、パケット定額制サービスのご利用をおすすめします。 |
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