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立原正秋 電子全集7 『海岸道路を西へ』
著者名:立原正秋
権利元:小学館
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作品紹介:

愛人と偽装心中の果て……三角関係の縺れから壊れていく妻との日々を描いた『死の季節』等、鎌倉の海岸エリアを舞台にした初期の習作を収録。『死の季節』美術館員の壬生は、友人の妹・塩尻夏子と不倫の関係にあった。夏子から心中の話を持ちかけられ、壬生は助かる可能性の高い時間を計算して睡眠薬を飲み、彼の計算通り二人は一命をとりとめた。だが、壬生が目覚めた時に枕元にいた妻・笙子は発狂していたのだった……。『海岸道路』は筆者が「数年前に習作を試みた愛の主題」と<作者のことば>で語るように初長編作『恋人たち』の登場人物たちを別名で登場させ、よりエンターテインメント性を高めて描いた作品。その他、度重なる「薔薇屋敷」通いによる麻薬中毒の幻覚症状と闘う主人公の“青春の終わり”を描いた『薔薇屋敷』、夫の事故死後にバーで雇われママをし、愛人のたまの訪問を待つ女の満たされぬ情念を描いた『夏草』、短編『波』を収録。付録として長女・立原幹氏が父の思い出を綴る「東ケ谷山房 残像 七」など関連エッセイ3作収録。「写真で辿る立原作品の世界」(6)では鎌倉駅から、江ノ島電鉄の駅に沿って由比ヶ浜、長谷、極楽寺、稲村ヶ崎と、海岸道路沿いに立原作品の舞台を辿る。※この作品にはカラー写真が含まれます。



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