作品紹介：

1994年、封印された殺人の記憶。2011年、宿命の対決が幕を開ける。バブル崩壊、阪神大震災、ＩＴ革命、そして３・11。「平成」を徹底照射する、新しい堂場瞬一がここに。「俺たちは同志だ。俺たちは、日本を変えていく」。平成元年、夢を誓いあった二人は社会に飛び出す。大蔵官僚、ＩＴ会社社長を経て政治家に転身した大江。新聞記者の仕事を続けながら作家デビューを果たした鷹西。やがて大江は民政党の官房長官にまで昇りつめ、鷹西もベストセラー作家になっていた。だが、夢を叶え、順風満帆といえる二人の間には、ある忌まわしい殺人事件の記憶が横たわっていた――。事件の真実を追う鷹西、政治家としての大義を全うしようとする大江。運命の対決の瞬間が近づく。「俺に何を訊きたい？」「お前が殺したのか？」

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