「僕の名は智記(ともき)。有(ゆう)、君の望みを叶えるためにやってきたロボットなんだ」。ある日有の前現れた転校生はそう言ってニッコリと笑った。その日から、すべてに関心をもつことをやめてしまった有の世界に、鮮やかな色彩が戻ってきて……。新堂奈槻(しんどうなつき)原作の表題作ほか二篇を収録。