「嘘をつく」とはどういうことか ――哲学から考える | |
池田喬 | |
「嘘をついてはいけない」と言われるけれど、嘘をつくとは何をすることで、どう悪いのか。それでもなぜ嘘を… |
「大人」がいない…… | |
著:清水義範 | |
教育談義では、よく「親の顔が見たい」という言葉が使われるが、最近のこの国では、さながら「大人の顔が見… |
「大菩薩峠」を読む ――峠の旅人 | |
今村仁司 | |
魔剣を操る元甲源一刀流の剣士机竜之介は、大菩薩峠の頂上で老巡礼を斬り殺す。この理由なき殺人が物語の発… |
「天下の大勢」の政治思想史 ――頼山陽から丸山眞男への航跡 | |
濱野靖一郎 | |
丸山眞男は日本人の歴史意識の古層として「つぎつぎになりゆくいきほひ」を指摘した。「なりゆく」この「勢… |
「失敗の本質」と戦略思想 ──孫子・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因 | |
西田陽一/杉之尾宜生 | |
『失敗の本質』は、日本陸海軍の戦略・作戦の失態を鋭く分析した組織論研究の古典的存在とされている。だが… |
「奇跡の自然」の守りかた ──三浦半島・小網代の谷から | |
岸由二/柳瀬博一 | |
源流から海までの生態系が自然のまま残された「小網代の谷」はどのように守られたのか? 地元の人や訪れた… |
「奥の細道」をよむ | |
著:長谷川櫂 | |
芭蕉にとって、『おくのほそ道』とはなんだったのか。六百里、百五十日に及ぶ旅程は歌仙の面影を移す四つの… |
「学校の役割」ってなんだろう | |
中澤渉 | |
忙しすぎる教員、求められることが多い学校、役に立つ教育の要望。学校はいろいろな困難に直面している。そ… |
「家庭」の誕生 ――理想と現実の歴史を追う | |
本多真隆 | |
イエ、家族、ホーム、ファミリーなど、多くの名が生まれた理由は、その言葉を用いないと表現できない現象や… |
「対人不安」って何だろう? ──友だちづきあいに疲れる心理 | |
榎本博明 | |
友だちといっしょにいてもホンネを出せない自分がいる。嫌われることを恐れ、気づかいに消耗している……。… |
「心のクセ」に気づくには ――社会心理学から考える | |
村山綾 | |
「不運は日頃の行いのせい」「天は二物を与えず」など、人間には「ついこう考えてしまう」クセがある。時に… |
「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学 | |
小塩真司 | |
ダークな性格として、典型的なものは「マキャベリアニズム」「サイコパシー」「ナルシシズム」「サディズム… |
「悪所」の民俗誌 ――色町・芝居町のトポロジー | |
沖浦和充 | |
「“悪”という言葉の裏側には、だれきった日常性を破壊するデモーニッシュな力が潜んでいた」(「あとがき… |
「新しさ」の日本思想史 ――進歩志向の系譜を探る | |
西田知己 | |
「新しい」が現在のような「進歩的だ」「新鮮である」という意味になったのは近世になってからであり、古代… |
「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる | |
本田由紀 | |
家族、ジェンダー、学校、友人、経済、政治……日本社会のさまざまな面を世界各国のデータと比べてみると、… |
「日本人」力 九つの型 | |
齋藤孝 | |
極東の島国で資源にも乏しい日本にとって、教育こそが成功と発展の礎だった。ところが今日、事なかれ主義が… |
「日本型学校主義」を超えて ──「教育改革」を問い直す | |
戸田忠雄 | |
ここ数年、日本の教育制度は大変貌を遂げつつある。その全体像を「日本型学校主義」という理念型を手がかり… |
「暮し」のファシズム ――戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた | |
大塚英志 | |
1940年、第二次世界大戦への参画を睨む近衛文麿政権は、国民を戦争に動員するための「新生活体制」の確… |
「最後の」お言葉ですが… | |
高島俊男 | |
中国文学、日本語、漢字、書物等について辛口のエッセイを多数刊行し、一昨年、惜しくも亡くなった著者は『… |
「月給100円サラリーマン」の時代 ──戦前日本の〈普通〉の生活 | |
岩瀬彰 | |
戦前社会が「ただまっ暗だったというのは間違いでなければうそである」(山本夏彦)。戦争が間近に迫ってい… |