「春川は口をとがらせた。液をすすった。かすかに甘みのある液だった。花びらがふるえる。ますます夫人は両脚をひらいた」――三十四歳、春川正彦は信用金庫の営業マン。主婦が一番くつろいだ気分になる時間帯を狙って営業活動をしているが、もう一つの狙いは魅力的な人妻の肉体だ。小道具の裏ビデオで誘惑し、自慢のテクニックを駆使して籠絡するのだ。主婦の午後の情事をリアルに描いた、迫真の官能長篇。